社会人の勉強タイムスケジュール|生活タイプ別の実例と立て方

社会人の勉強タイムスケジュール|生活タイプ別の実例と立て方 学ぶ・スキル
この記事は約8分で読めます。

資格やスキルの勉強を始めても、平日の夜には疲れて手がつかない。気づけば計画だけが残っている。社会人の勉強が続かないのは、意志が弱いからではなく、自分の生活に合っていないスケジュールを組んでいるからです。

解決策は、ゼロから時間割を作り込むことではありません。朝型・夜型・通勤長め・残業多めという生活タイプのうち、自分に近いモデルを土台にして、少しだけ自分用に調整する。これが一番崩れにくいやり方です。

この記事では、4つの生活タイプ別に1日の勉強タイムスケジュールの実例を示し、そのうえで目標から逆算した立て方と、計画倒れを防ぐコツまで順番に解説します。

【生活タイプ別】社会人の勉強タイムスケジュール

社会人の勉強タイムスケジュールは、自分の生活タイプに近いモデルを選んで微調整するのが一番続きます。生活のリズムは人によって違うので、勉強の主戦場にできる時間帯も変わります。まずは朝型・夜型・通勤時間が長い・残業が多いの4つから、自分に最も近いものを選んでみてください。

朝型|始業前にまとまった勉強時間を確保する

朝型の人は、起床から始業までの時間に重い勉強を寄せるのが正解です。朝は仕事の連絡も家族の用事も入りにくく、頭も疲れていません。一日のうちで一番集中しやすい時間帯です。

たとえば5:30に起きて、6:00から7:00は過去問演習や暗記など、頭を使う内容にあてる。通勤中はその復習を音声で軽く流し、夜は見直し程度に留めます。

特に、夜に飲み会や残業が入りやすい人ほど、朝に寄せておくと予定に振り回されません。夜の予定はコントロールしづらいですが、朝の1時間は自分で守れます。

夜型|帰宅後を主戦場にする

朝がどうしても苦手なら、帰宅後を勉強のメイン時間にして構いません。無理に早起きしても続かなければ意味がないので、自分の頭が働く時間に合わせるほうが現実的です。

通勤中に音声でインプットし、昼休みに15分だけ暗記、帰宅後の20:30から22:00を演習や理解が必要な内容にあてる。こういう組み方ができます。

寝る前に覚えたことは、睡眠中に整理されて定着しやすいと言われています。夜に暗記して、翌朝に軽く見返す。この往復をつくると、夜型でも記憶は積み上がっていきます。

通勤時間が長い|移動を主軸の勉強時間にする

通勤時間が長い人は、移動そのものを勉強の主軸にすると、使える時間が一気に増えます。片道40分以上なら、往復で1時間を超える学習枠になる計算です。机に向かう時間が取れなくても、ここだけで一日分の勉強が成立します。

行きの電車では音声講義や単語アプリで新しいことを入れ、帰りは覚えたことの復習にあてる。夜は家でその日わからなかった点だけを潰す、という分け方なら無理がありません。

混雑して座れない日もあります。そういう日は、手を使わず耳だけで完結する音声教材に切り替えると、立ったままでも勉強が止まりません。

残業が多い・不規則|スキマと週末で帳尻を合わせる

残業が多かったり勤務が不規則だったりする人は、固定の勉強枠をあきらめて、できた分だけ積む設計にします。毎日決まった時間を確保しようとすると、残業のたびに計画が崩れて自己嫌悪になるからです。

平日は5分から15分のスキマを複数回拾い、週末にまとめて2〜3時間の演習と翌週の計画づくりをする。平日がゼロの日があっても、週単位で帳尻が合えば問題ないと割り切ります。

私自身、残業の多い働き方なので、平日は寝る前の30〜60分と、通勤の行きの電車を勉強にあてています。行きは本を読み、読む本がなければ英会話のポッドキャストを聞いています。平日に積めるのはこの程度でも、足りない分を週末に回す前提なら、計画としては十分に回ります。

勉強タイムスケジュールの立て方3ステップ

タイプを決めたら、次は目標から逆算して時間割に落とし込みます。やみくもに毎日2時間と決めるのではなく、必要な総量を把握してから配る。この順番だと無理のない計画になります。手順は3つです。

①ゴールから逆算して必要な総勉強時間を出す

最初にやるのは、合格や達成に必要な総勉強時間を把握することです。試験日や目標の期限を決め、そこから逆算します。資格によっては必要な勉強時間の目安が公開されているので、自分が受ける試験のものを調べておくと計画が立てやすくなります。

総時間がわかったら、残りの日数で割ります。すると一日あたりに必要な勉強量が数字で見えてきます。

人は必要な時間を感覚で見積もると、たいてい楽観的になりすぎます。だから感覚で2時間と決めるのではなく、必要量を数字で押さえてから配分するほうが、計画倒れを防げます。

②1週間単位で勉強量を割り振る

勉強量は1日ではなく1週間単位で割り振ります。毎日同じ時間で固定すると、残業や体調不良で1日休んだだけで計画全体が崩れ、やる気までしぼんでしまうからです。

向いているのは、1週間を5日で計画して、残り2日を予備に回す方法です。遅れても予備日で取り返せるので、翌週に持ち越さずに済みます。

今週はテキストを30ページ、過去問を20問、というように量を週で管理する。日ごとの達成にこだわらず、週末に帳尻が合っていればよし、と考えると気持ちが楽になります。

③スキマ時間を棚卸しして枠を先に固定する

次に、自分のスキマ時間を一度すべて書き出します。通勤、昼休み、会議前の待ち時間など、頭の中で考えているだけでは見えない時間が、意外と多いはずです。書き出してみると、思った以上に使える時間が眠っているとわかります。

見つけたスキマには、先に予定を入れてしまいます。水曜の19:00から20:00はカフェで過去問、というように、仕事の会議と同じ感覚で予約する。空いたらやろうと考えているうちは、時間は永遠に生まれません。

開始と終了の時刻を決めておくのも効きます。終わりが見えていると、だらだら先延ばしにせず取りかかれます。

計画倒れを防ぐ3つのコツ

社会人のスケジュールは、崩れる前提で組むのが正解です。完璧な計画を守り抜くより、崩れても戻ってこられる仕組みを用意しておくほうが、結果的に長く続きます。ここでは3つのコツを紹介します。

週1の調整日(予備日)を必ず確保する

週に1日、予定を入れない調整日を確保しておきます。残業や急用で遅れた分を取り戻すための予備日です。

この1日があるかないかで、計画の安定感がまるで違います。予備日がないと、1日つまずいただけで全体が後ろにずれて、もう挽回できない気持ちになります。予備日があれば、遅れても日曜に取り返せばいいと落ち着いていられます。

遅れがなかった週は、予備日を前倒しや復習にあてれば、そのまま貯金になります。

「できたこと」だけ記録する加点法にする

記録は、できたことだけを書く加点法にします。できなかったことを書き出して自分を責めると、勉強そのものが嫌いになってしまうからです。

テキストを3ページ読んだ、通勤中にリスニングをした。どんなに小さくても、やったことだけを実績として残していく。手帳やアプリを、反省文ではなく実績リストとして使うイメージです。

積み上がった記録を見返すと、自分が思っていたより前に進んでいるとわかります。その手応えが、次の一歩を後押ししてくれます。

開始・終了時刻を固定して習慣にする

勉強する時刻を固定すると、意志の力に頼らずに始められます。出勤前の30分、寝る前の20分のように、毎日同じタイミングに置くのがコツです。

決まった行動とセットにすると、もっと習慣になりやすくなります。コーヒーを淹れたらテキストを開く、というふうに、すでにある習慣に勉強をくっつける。きっかけが自動化されると、やるかどうか迷う時間が消えます。

いきなり毎日を狙う必要はありません。最初は週3回くらいの低いハードルから始めて、慣れてきたら少しずつ増やしていけば十分です。

社会人の勉強スケジュールに関するよくある質問

ここでは、スケジュールづくりの周辺でよく出る疑問に、ひとつずつ答えます。

1日の勉強時間は何時間を目安にすればいい?

1日の勉強時間に決まった正解はなく、平日30分から1時間でも、続ければ成果につながります。まとまった時間を取ろうとして始められないより、短くても毎日触れるほうが効果的です。目標から逆算した必要量と、自分が無理なく続けられる量。この2つの折り合いがつくところを、現実的なラインに設定してください。

勉強は朝と夜のどちらが効果的?

記憶の定着という点では、寝る前に暗記して起床後に復習する組み合わせが有効だと言われています。ただ、朝と夜のどちらが効果的かは人によります。優劣を気にするより、自分が集中できる時間を主戦場にするほうが続きます。朝は考える系の勉強、夜は暗記、というように内容で使い分ける手もあります。

平日と休日でスケジュールは変えるべき?

平日と休日で変えて構いませんし、むしろ変えたほうが回ります。平日はスキマ時間中心の軽い勉強、休日はまとまった演習や復習、と役割を分けるのが現実的です。休日を平日の遅れを取り戻す調整日にしておくと、計画が崩れにくくなります。ただし休日に詰め込みすぎると反動で続かなくなるので、余白は残しておいてください。

立てたスケジュールを続けるための管理ツール

立てたスケジュールは、管理する道具とセットにして初めて回り続けます。時間割を頭の中だけで持っていると、結局どこにスキマがあるのか見えず、続いているのかもわからなくなります。紙の手帳・勉強アプリ・音声サービスの3つを、自分のタイプに合わせて組み合わせるのがおすすめです。

スキマ時間を目で見えるようにしたいなら、紙の手帳が向いています。一日の動きを時間軸で書き出すと、スマホを触っていただけの時間が浮かび上がり、勉強に回せる余白が見つかります。社会人向けの手帳の選び方は、別の記事で詳しく解説しています。

記録を手軽に残して続けたいなら、勉強アプリが便利です。勉強時間を自動で集計してグラフにしてくれるので、さきほどの加点法と相性がよく、実績がたまっていく感覚を持てます。忙しくても続けやすいアプリについては、こちらも別の記事でまとめています。

通勤時間を勉強にあてたい人には、音声で本を聴けるサービスが合います。たとえばAudibleなら、プロのナレーションで本を一冊まるごと聴けるので、満員電車で本を開けない日でも、今日は行きの電車で1章ぶん進んだと記録できます。耳が空いている時間を学習に変えたい人は、無料体験から試してみるといいでしょう。

時間割は、立てて終わりではありません。自分のタイプに合う道具を1つ選んで、まず1週間だけ回してみる。その小さな一周が、続く勉強の入り口になります。

コメント